検証プロファイリング 佐世保小6同級生殺人事件と長野義妹殺人事件の酷似点-18
東仙坊、あの佐世保小6同級生殺人事件とこの長野義妹殺人事件が、限りなく酷似している点を検証しているので、間髪入れず続ける。もちろん、2人の被害者の不運な共通点が、兄2人と長女兼末っ子という同じ3人兄弟構成だった、などという表面的なことなどには、一切触れない。
どちらも、「殺しても殺し足りない。元通りの普通になれるかな」、「今日こそ殺してやる。殺せば元の幸せな生活が取り戻せる」と相手を殺したくて殺そうと計画し、全く容赦なしにメッタ刺しにし、相手の人生を瞬時に奪い、自分の身勝手な欲求を満たし、ホッとしながら今も生きている犯人がいることを問題にしたいだけである。
検証プロファイリング 長野義妹殺人事件
■事件の残忍極まりない犯行詳細
小春日和ののどかで穏やかな日が続き、いつの間にか誰もが爽やかな気分になっている。
異常気象で、もしかしたら冬が来ないのでは?という噂までが飛び交っている。
2007年11月7日、勤務日を間違えてしまったヘチャムクレは、時間を持て余し、急に思いついたように実家に向かう。
持っていた合鍵で家に入る。
コジュー・ドゥーの部屋に行き、泥棒猫のように何かを探し始める。
そして、ついにタンスの引き出しの中で、自分の名前の表札プレートを見つける。
「今日こそは殺してやる」
そう決意すると、再び鍵をかけ、外に出る。
まだお昼までには時間がある。
「コジュー・ドゥーさえいなくなれば、普通の生活ができる」
と、何度も何度も考えながら、茅野市のスーパーに向かう。
そして、食料品を買い込み、それを自分の車のトランクにしまう。
殺害後、家に帰って、夫に見せ、アリバイにするためである。
一旦、家に戻り、自分で作った証拠隠滅計画ノートを1人で何度も読み返す。
子どもは保育園に預けてあるので、家にはいない。
午後4時頃、犯行を決意し家を出ると、まずいことに夫から電話が入る。
仕方なく一緒に、富士見町内のスーパーに行き、買い物をする。
「ガソリンを入れて帰る」
と、ウソをつき、夫と別れ、再び実家に向かう。
駐車場をチェックすると、コジュー・ドゥーの車が止まっている。
コジュー・ドゥーは施設のクリスマス飾りを買いに行かなければならず、洗濯物を取り込むために、一時帰宅している。
「よし」と、ヘチャムクレは近くの町役場駐車場に車を止め、ハンマーと血がついても分からないようにと選んだ黒い軍手、家のピンクの紐ではばれやすいと仕事先で紙紐を三つ編みにした特製紐、それらの入った手提げバッグを持ち、実家まで歩く。
「どうせ自分もいなくなるのだから」と、もう怖いものはない。
中の様子を窺いながら、軍手をはめ、無施錠の玄関のドアを静かに開ける。
そっと家に入ると、バッグからハンマー(約30cm、重さ約400g)を取り出す。
すぐに居間に行くことはやめ、まず誰かが来るとまずいので玄関の鍵をかける。
すると、中からコジュー・ドゥーが玄関の方へ出てくる。
やおらハンマーをかざし、殴りかかるヘチャムクレ。
それで数回思いっきり殴りつけても、逃げようとするコジュー・ドゥーの衣服を掴んで、廊下に倒し、さらに殴り続ける。しかし、コジュー・ドゥーは逃げようとする。
「ああ、全然死なない。お願い、早く死んでよ」
と、夢中で殴り続け、20回以上殴ったあたりで、コジュー・ドゥーがぐったりする。
急いで玄関に行き、用意してあった紐を取って戻り、思いっきり首を絞める。
それでも死んだ気がしなかったのか、台所の下から刃渡り16cmの包丁を持ちだすと、軍手を外し、包丁の取っ手に指紋がつかないよう布巾を巻き付け、コジュー・ドゥーの頚動脈を7回も切りつける。
そのうえ、とどめを刺そうと、さらに頭や首を数10カ所メッタ刺し。
吹きだす大量の血。
それは瞬く間に廊下中に広がり、あたり一面真っ赤に染まる。
顔の周りに血が溢れ、血に中に顔が沈む。
そのあまりの出血の凄さに、予定していた、死体を車の助手席で運ぶことを止める。
最初は、1人で寝ている人を動かす介護で学んだコツを利用し、コジュー・ドゥーの死体をどこか遠くへ遺棄するつもりだったのである。
それでもほぼ計画通りに進んでいるので、慌てない。
返り血がベットリ付いた服をバッグに隠し、タンスにあったスウエットに着替え、台所のサッシ戸から人に見られていないか、様子を窺ってから家を出る。
車に戻り、バックミラーでウェットティシュを使って顔に付いた返り血を拭き取り、夫に「茅野市のスーパーに寄って帰る」とメールする。
ただし、予定していた、コジュー・ドゥーの携帯から義母に「友だちの家に泊まりに行く」と偽装メールすることは止める。
車を走らせ、ハンマーを用水路内へ遺棄し、血のついた服も自宅近くの雑草地中へ投げ棄てる。
何食わぬ顔をして家に戻り、トランクに隠しておいた茅野市のスーパーで買った食料品をビニール袋ごと夫に渡す。
一方、母親が午後8時45分頃、帰宅。
閉まっていたドアの鍵を開け、目の前に、生まれて初めて見る、恐ろしく静かで、恐ろしく真っ赤な世界が広がっている。一瞬、息を飲む母親。
そのおどろおどろした血の海の中に、何とコジュー・ドゥーを見つける。
コジュー・ドゥーは全く動こうともしない。
その地獄の苦しみを味わったかのような顔が、ただ口惜しさを一杯に表している。
立ちすくんで、全く動けない母親。
ヘチャムクレは、夜中の1時に、妹に「明日土曜日だけど来る?チーズフォンデュ・パーティーしよう」とメールする。
2007年11月8日、事件翌日、茅野警察署の任意の事情聴取に呼ばれたヘチャムクレが、夫の「何でも正直に話したほうがイイよ」に促され、あたかも健気にすぐ自供したように言われているが、事実無根。
「誰か怪しい人が見つかったんですか?」、「犯人に目星は付いたんですか?」と、実際は自供までに3時間近く掛かっている。
東仙坊、ここまで生きてきて、ウソ八百、これほどまでに平気で自己中心的に自分勝手に躊躇なくウソをつけるヒトを見たことがない。
このヘチャムクレを、まるで、純朴で、真面目で、思いやりがあって、やさしい、謙虚な女性かのようにでっち上げてきたメディアに、改めて呆れる。
きっと、本当の女性を知らない、軽佻浮薄な人間がメディアに増えたのかも知れない。
そういえば、メディア関係者の卑劣で卑屈な犯罪も確かに増えている。
今度は胃の中で、冷たい雹がバチバチと降り始めたので、もう止める。
Since I was born for the first time I am known with this real psychopath liar(生まれて初めて本物のサイコ嘘つきを知った)!
to be continued…
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