東仙坊、日本道をゆく-12 「隣のオンナはよくガキ食う客」?-1
I am thinking it over for being generous more and more(もっともっと寛大にならなきゃと反省している)!
東仙坊、一人深く反省し、自分を改めて責めている。
「本当に情けなくてみっともない、まだまだ未熟。寛大な気持ちが足りない。これじゃ誰にも何も言えなくなる」。どうあれ、イヤな気分を味あわせた部下たちには、そうでなくても迷惑をかけっぱなしなのだから、もう一度きちんと謝罪しなければ…と神妙に考えている。
そもそも、マスクマン、東仙坊、今、街の中に、人混みの中に行きたくない気持ちがあった。
それなのに、やむを得ず喫茶店で打ち合わせをすることになった。
午後一…。時間も時間だったせいか、その店は混雑していた。
やっと見つけた席に3人で座った。
自分の左側のテーブルで、40代ぐらいの4人組女性が、かなり大声で有閑な話をしていた。
そのために、結構、大きな声でこちらも話さなければなかった。
それ自体が、あまり愉快ではなかったせいかも知れない。
こちらの3人全員がマスクをしているせいもあったかも知れない。
なにしろ、困ったことは、その喫茶店のコーヒーが好きだったことだった。
辺りを見回しは、マスクを素早くずらし、さっと一口ずつ、苦労してコーヒーを飲んでいた。
ここまできて、万一、A(H1N1)に感染してしまったら、名誉の問題になるとさえ考えていた。
すると、その4人組の中の一人、左隣の女性が突然、口を押さえず大きな咳をした。
オシャレじゃないネクラな雰囲気のオンナだった。
東仙坊、マスクをかけ直し、黙って新しいコーヒーを3つ買ってきた。
その段階で、もう打ち合わせにはならなかった。
何も話を聞いていなかった。
全神経がそのオンナの一挙手一投足に集中してしまっていた。
だから、もう一度、その女性が口を押さえず咳をした瞬間、ポケットテッシュを投げつけていた。
「それを口に当てて、咳をしなさい!」。
後は、ご想像にお任せ…。
自分は今だに腹を立てたまま。
それにしても、人間は、なぜこうも他人のモラルのなさを許せないものなのか?
それこそが、モラルの意義だと思っているが…。
ただ、その対応は大人げなかった。
部下たちが指摘するように、確かにもっと違った対応をすればよかったところは否めない。
どちらにしても、あのアホンダラのオンナのようなヒトが、このA(H1N1)をどんどん媒介して広めて行くに違いない。
いけない、いけない。まだ、反省が足りない。
これでは、部下たちに顔向けができない。
すると、頭の中で、「隣の客はよく柿食う客」、「隣の客はよく柿食う客」、「隣の客はよく柿食う客」という言葉が、突然、駆け巡り始めた。
それが、「隣の客はよくガキ食う客」、「隣のオンナはよく柿食う客」、「隣のオンナはよくガキ食う客」という言葉に変わると、なぜかようやく落ち着ついてきた。
「隣の客はよく柿食う客」が早口言葉だということも、やっと思い出せた。
それにしても、我が国には、自分の子どもを容赦なく殺してしまう母親の何と増えたことか…。
凄く嘆かわしいことだと思わないか?
人類がここまで生き残れてきたのは、間違いなく母親が「子は宝」、「子はカスガイ」と命を懸けて守り、育ててきたからだと思うのだが…。
それなのに、隣の子どもまで殺す母親が出てきて、さらにショックを受けた事件があった。
まさに、青天の霹靂。
そのあまりの強烈なインパクトが、「隣のオンナはよくガキ食う客」という言葉を、東仙坊の頭の片隅に植え込んだ。
それ以来、喫茶店やレストランの隣や近くのテーブルで、モラルが微塵もない性悪なイメージの女性を見つけるたびに、いつのまにか「隣のオンナはよくガキ食う客」という言葉が、脳裏に自然に浮かぶようになった気がする。
2000年8月19日、埼玉県浦和市三室のある会社の社宅で、世にも不思議な「母親」による「隣の子ども」を残虐に殺すという事件が起きた。
午前11時15分、その社宅の2階に住むアホンダラ、佐々木恵子(34歳)のところに、いつものように(?)ちょうど真上の3階に住む夫(35歳)の同僚(38歳)の妻(34歳)と悲劇の被害者になってしまった女の乳児(生後6ヵ月)が遊びにきた。
そのアホンダラにも、3歳と2歳の2人の男の子がいた。
そして、そのアホンダラは女児を抱きかかえて、母親の目を盗んでは、太ももをつねったりして虐待していた。
午後3時15分、女児の母親がミルクを作るために、自室に戻った。
すると、何を思ったのか、その抱きかかえていた女児を窓枠にぶつけたり、床に落としたりして、ぐったりさせたのである。
再び戻ってきた母親がその状態に驚いて、慌ててタクシーで病院に運んだのだが、母親が虐待を疑われてしまったのである。
その何も罪もない女児は、意識不明の重体のまま、4ヵ月半後に不幸にも死亡してしまった。
ともあれ、その3日後、アホンダラは夫とともに警察に出頭し、犯行を自供し、殺人未遂で逮捕された。
そのアホンダラの自供では、「夫の同僚が、自分の夫と比べて、家事全般をやって羨ましかった」、「夫の同僚が、自分の夫と比べて、子どもの世話をよくして、羨ましかった」、「あちらは近いうちに社宅を出て、購入した一軒家に引っ越すことが羨ましかった」と、どこにも女児を逆恨みして殺す理由が見つからなかった。
これが、女心の複雑な胸中だと、誰も到底理解できないと思うがどうだろう?
せめて、「可愛くて可愛くて…抱いていたら、こんなに可愛い女の赤ちゃんが欲しくかったのに…どうして自分には女の子が授からなかったの…と思ったら、急に憎くなってしまった」とでも言えば、不運な女児も少しでも浮かばれた気がしないか?
もちろん、それでその女児が、家族が、納得するわけもないが…。
さらに、不可解なことは、裁判が始まると、自供を覆し、「悪魔の声が聞こえてきたせいだ」と言い出したというから、何をかいわんや。
結果的に、懲役12年(求刑13年?)の判決が確定し、服役している。
また、なぜかアホンダラの家族が奇特にも和解金1000万円を払ってもいる。
Though it was the mother of the victim, it was too bad to that it was doubted a child abuse in fashion(被害者の母親なのに、流行りの児童虐待だと疑われるなんてお気の毒)!
To be continued…
東仙坊、一人深く反省し、自分を改めて責めている。
「本当に情けなくてみっともない、まだまだ未熟。寛大な気持ちが足りない。これじゃ誰にも何も言えなくなる」。どうあれ、イヤな気分を味あわせた部下たちには、そうでなくても迷惑をかけっぱなしなのだから、もう一度きちんと謝罪しなければ…と神妙に考えている。
そもそも、マスクマン、東仙坊、今、街の中に、人混みの中に行きたくない気持ちがあった。
それなのに、やむを得ず喫茶店で打ち合わせをすることになった。
午後一…。時間も時間だったせいか、その店は混雑していた。
やっと見つけた席に3人で座った。
自分の左側のテーブルで、40代ぐらいの4人組女性が、かなり大声で有閑な話をしていた。
そのために、結構、大きな声でこちらも話さなければなかった。
それ自体が、あまり愉快ではなかったせいかも知れない。
こちらの3人全員がマスクをしているせいもあったかも知れない。
なにしろ、困ったことは、その喫茶店のコーヒーが好きだったことだった。
辺りを見回しは、マスクを素早くずらし、さっと一口ずつ、苦労してコーヒーを飲んでいた。
ここまできて、万一、A(H1N1)に感染してしまったら、名誉の問題になるとさえ考えていた。
すると、その4人組の中の一人、左隣の女性が突然、口を押さえず大きな咳をした。
オシャレじゃないネクラな雰囲気のオンナだった。
東仙坊、マスクをかけ直し、黙って新しいコーヒーを3つ買ってきた。
その段階で、もう打ち合わせにはならなかった。
何も話を聞いていなかった。
全神経がそのオンナの一挙手一投足に集中してしまっていた。
だから、もう一度、その女性が口を押さえず咳をした瞬間、ポケットテッシュを投げつけていた。
「それを口に当てて、咳をしなさい!」。
後は、ご想像にお任せ…。
自分は今だに腹を立てたまま。
それにしても、人間は、なぜこうも他人のモラルのなさを許せないものなのか?
それこそが、モラルの意義だと思っているが…。
ただ、その対応は大人げなかった。
部下たちが指摘するように、確かにもっと違った対応をすればよかったところは否めない。
どちらにしても、あのアホンダラのオンナのようなヒトが、このA(H1N1)をどんどん媒介して広めて行くに違いない。
いけない、いけない。まだ、反省が足りない。
これでは、部下たちに顔向けができない。
すると、頭の中で、「隣の客はよく柿食う客」、「隣の客はよく柿食う客」、「隣の客はよく柿食う客」という言葉が、突然、駆け巡り始めた。
それが、「隣の客はよくガキ食う客」、「隣のオンナはよく柿食う客」、「隣のオンナはよくガキ食う客」という言葉に変わると、なぜかようやく落ち着ついてきた。
「隣の客はよく柿食う客」が早口言葉だということも、やっと思い出せた。
それにしても、我が国には、自分の子どもを容赦なく殺してしまう母親の何と増えたことか…。
凄く嘆かわしいことだと思わないか?
人類がここまで生き残れてきたのは、間違いなく母親が「子は宝」、「子はカスガイ」と命を懸けて守り、育ててきたからだと思うのだが…。
それなのに、隣の子どもまで殺す母親が出てきて、さらにショックを受けた事件があった。
まさに、青天の霹靂。
そのあまりの強烈なインパクトが、「隣のオンナはよくガキ食う客」という言葉を、東仙坊の頭の片隅に植え込んだ。
それ以来、喫茶店やレストランの隣や近くのテーブルで、モラルが微塵もない性悪なイメージの女性を見つけるたびに、いつのまにか「隣のオンナはよくガキ食う客」という言葉が、脳裏に自然に浮かぶようになった気がする。
2000年8月19日、埼玉県浦和市三室のある会社の社宅で、世にも不思議な「母親」による「隣の子ども」を残虐に殺すという事件が起きた。
午前11時15分、その社宅の2階に住むアホンダラ、佐々木恵子(34歳)のところに、いつものように(?)ちょうど真上の3階に住む夫(35歳)の同僚(38歳)の妻(34歳)と悲劇の被害者になってしまった女の乳児(生後6ヵ月)が遊びにきた。
そのアホンダラにも、3歳と2歳の2人の男の子がいた。
そして、そのアホンダラは女児を抱きかかえて、母親の目を盗んでは、太ももをつねったりして虐待していた。
午後3時15分、女児の母親がミルクを作るために、自室に戻った。
すると、何を思ったのか、その抱きかかえていた女児を窓枠にぶつけたり、床に落としたりして、ぐったりさせたのである。
再び戻ってきた母親がその状態に驚いて、慌ててタクシーで病院に運んだのだが、母親が虐待を疑われてしまったのである。
その何も罪もない女児は、意識不明の重体のまま、4ヵ月半後に不幸にも死亡してしまった。
ともあれ、その3日後、アホンダラは夫とともに警察に出頭し、犯行を自供し、殺人未遂で逮捕された。
そのアホンダラの自供では、「夫の同僚が、自分の夫と比べて、家事全般をやって羨ましかった」、「夫の同僚が、自分の夫と比べて、子どもの世話をよくして、羨ましかった」、「あちらは近いうちに社宅を出て、購入した一軒家に引っ越すことが羨ましかった」と、どこにも女児を逆恨みして殺す理由が見つからなかった。
これが、女心の複雑な胸中だと、誰も到底理解できないと思うがどうだろう?
せめて、「可愛くて可愛くて…抱いていたら、こんなに可愛い女の赤ちゃんが欲しくかったのに…どうして自分には女の子が授からなかったの…と思ったら、急に憎くなってしまった」とでも言えば、不運な女児も少しでも浮かばれた気がしないか?
もちろん、それでその女児が、家族が、納得するわけもないが…。
さらに、不可解なことは、裁判が始まると、自供を覆し、「悪魔の声が聞こえてきたせいだ」と言い出したというから、何をかいわんや。
結果的に、懲役12年(求刑13年?)の判決が確定し、服役している。
また、なぜかアホンダラの家族が奇特にも和解金1000万円を払ってもいる。
Though it was the mother of the victim, it was too bad to that it was doubted a child abuse in fashion(被害者の母親なのに、流行りの児童虐待だと疑われるなんてお気の毒)!
To be continued…