Home  |  All  |  Log in  |  RSS

甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

新・日本砂漠化-84   「ラブ・コネクション」の秘かな流行!?

Do you remember that song called “Love Potion No.9”(「ラブ・ポーション・ナンバーナイン」という曲をを思い出さないか)?

老境に入った人なら、あのビートルズ全盛時代に、The Searchers(捜索者たち) というリバプールバンドが歌った「Love Potion No.9(媚薬No9) 」という曲を、なんとなく覚えているのでは?
問題を抱えをマダム・ルーのところに行ったんだ
あの金歯しているジプシー女のところ 
34番街とヴァインの間にある家さ
Sellin' little bottles of Love Potion Number Nine(小瓶に入った媚薬No9を売ってるだろ)
「かわいい女のコに全くダメなんだ。1956年からずっとそうなんだ」
マダム・ルーは手相を見て、魔法のサインを書いて、
She said “What you need is Love Potion Number Nine”(「アナタに必要なのは、媚薬No9」と言った) 
………Love Potion No.9、Love Potion No.9、Love Potion No.9(ラブ・ポーション・ナンバーナイン)……
東仙坊、「兵庫県西宮市夫婦惨殺事件」をプロファイリングしながら、金、金、金の世の中になってしまった愛する日本に住む、それこそ老いも若きも、人間として最も重要不可欠な愛、愛、愛を知らない、愛に未熟な、愛のないヒトがここまで増えてしまったとは…と悲嘆させられた。
それこそ、「愛の媚薬でも飲まさなきゃ、愛を取り戻せないのかも、いやいや、愛することもできないのかも…と、危惧さえしていた。
そのせいで、いつのまにか「ラブ・ポーション・ナンバーナイン」と、何度も口ずさんでいた。
そ、そ、そうしていたら、この時代に、ともすると振り込め詐欺のターゲットにされるしかないだけの女性高齢者の中で、「ラブ・コネクションNo71」が大流行していたと知って、ビックリ仰天。
本当に悲しい時代になってしまった!、本当に情けない日本になってしまった!、と改めてガックシ。
どうして、そこまで心寂しい生き方が、そんなみっともない生き方ができるのか?

10月8日、「Love connectionNo71」、71歳女性の「ラブ・コネクション」なる「麻薬運び屋の女」が、関西国際空港で摘発された。
何でも、恋愛感情を巧みに利用して無報酬で覚醒剤密輸などの麻薬の運び屋に仕立てられた女性のことを、「ラブ・コネクション」と呼ぶのだという。
今回、覚醒剤取締法違反(営利目的密輸入)罪で起訴されたのが、71歳の女性は、大阪市淀川区のマンションに独り暮らしする、無職、独身、小岩貞子なる薄暮のラブ・コネクター。
エジプトから帰国した際、税関の手荷物検査で、二重底スーツケースの中から、覚せい剤約3.9kg(末端価格約3億5200万円相当)が見つかり、現行犯逮捕。
と、と、ところが、この薄暮のラブ・コネクターのそこにまで至る経緯を聞いて、一挙に複雑な気分…。
薄暮のラブ・コネクターは、5年前、66歳のとき、近くに住んでいた32歳のナイジェリア人のオトコと長い間夢見ためくるめく交際(?)を始めた。
まさに、生きていてよかったと本気で思うほどのめくるめく情事。
老いらくのワイルド・フラワー状態。
しかし、男は間もなく帰国。
傷心と恋い焦がれる毎日。
すると、昨年末に突然、男から電話があり「結婚して」と口説かれ、有頂天。
その天にも昇る気持ちに、ありがとう神様、仏様!と、今年、誘われるままにエジプト、ブラジル、セネガルに2度、アラブ首長国連邦と計5回も愛の世界旅行(?)。
これこそが、本当の「ラブ・コネクション(愛の繋がり)」と、その赤銅色に煌く筋骨隆々の胸に抱かれて、「生きていてよかった、生きていてよかった。私、最高のフィーリング」と、桃源郷。
別れ際にその黒いオトコからスーツケースを持たされながら、「次はいつ会えるの? 愛してる」と長時間のフライトもゴールデンスランバー。
それが、いきなり税関で逮捕され、「覚醒剤が入っているなんて思わなかったわ。愛してるよ、彼を。彼も私を愛しているのだから、そんな酷いことをさせないわ」と喚き散らすだけ。
メチャクチャ切ない話では?
この「ラブ・コネクション」の初摘発は2000年で、全国で10件。
しばらく途絶えたが、2008年7件、2009年に4件。
そして、今年は今回が1件目。
なぜか、いずれもナイジェリア人オトコが口説き役だというから、実に不思議。
その手口は、ナイジェリア人が仕事や留学を装い、長期間日本に滞在し、アルバイト先、バーのカウンター、街角での道案内など、ありとあらゆる場面で日本人女性との交際のきっかけを探しまくる。
演じるのは、とにかくマメでやさしい男(?)。
「キミはきれいだ」、「愛してる」、「キミみたいな女性を生まれて初めて知った」などと、日本人男性はあまり口にしない「殺し文句」を乱射した後、交際途中で「事情ができた…」とミステリアスに帰国。
しばらくして、「キミこそ運命の女性とわかった。結婚して!」と海外に呼び寄せ、女性が帰国する直前「おみやげ」、「一足先にボクの荷物を持って帰って」などと自然に覚醒剤を隠した荷物を渡すだけ。
つまり、愛に飢え、愛に溺れた(?)、恋に盲目の日本女性は、一心不乱。
自分が麻薬の運び屋でしかないことも自覚せず、ポーッと中身を知らないまま。
そのせいで、日本入国時審査でも、挙動不審にならないところを利用するというから、お見事。
確かに、金目当ての違法行為をしていると思っていないのだから、堂々としたもの。
持ち込みに成功したときだけ、接触して受け取ればいいだけ。
もっとも、これまでに「ラブ・コネクション」になった日本人女性は、孤独な高齢女性だけではない。
何しろ、世界一のお人好し国家の日本には、愛を知らない、愛を求める、女性がワンサカいるのだから…。
そのうえ、昔から外国人男性になぜか弱いから、ますます引っかかりやすい。
さらに、我が国では覚醒剤が高値で取引されるのだから、うってつけ。
えっ、だったらどうすればいいのか?って?
税関当局は、荷物を持ち帰らせなければ「ラブ・コネクション」は成立しないのだから、結婚を約束した相手でも、外国で渡されたものは受け取らないこと、と注意を喚起しているが、果たしてそういう問題なのか?
東仙坊、例えいくつになっても、本物の愛を探す勇気を持ち続けることだと思うが、どうだろう?
どうあれ、ナイジェリアのオトコは、「ないジェニは」だけでなく、「ないラブは」と知ることが先決では?

Even if it says that it is no matter how world's best good-natured person nation Japan, it dies too much that a woman should appear such lonely ladies called the love connection (いくら世界一のお人好し国家日本だと言っても、ラブ・コネクションなんていう孤独な女性が出現するのは寂し過ぎる)!


profile

東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

■Mail■
ご意見・ご感想など
東仙坊へのメールはこちらから

■Link■
まさに介護は悔悟。
Kaigo Kaigo 会合リポート

最近の記事
カテゴリーリスト
カテゴリー
カレンダー
10 | 2010/11 | 12
- 1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 - - - -
月別アーカイブ
ブログ内検索
リンク
RSSフィード