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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

新・日本砂漠化-148 現代の主流は、「ミート」脱法!?-1

When the Japanese bureaucrat shouldn't help with the money-making, his own mind must be not enriched(日本の官僚は、金儲けの手助けをしないと自分自身の懐が潤わない)!

厚生労働省が、生食用食肉を提供する際の衛生基準を食品衛生法に基づき、今秋にも罰則の適用制度改正すると言い出したのを聞いて、心底、呆れているのは東仙坊だけではあるまい。
一事が万事。
官僚のやることは、何もかもが後手後手。
とりわけ、安全に関しては、どこもかしこも「原子力保安・安全院」のごとし。
それはそうだと思わないか?
1996年腸管出血性大腸菌による集団食中毒が発生したことで、1998年「生食用食肉の衛生基準」を全国の自治体に通知。
生食用食肉は食肉処理場から飲食店にいたるまで基準に適合することが求められ(?)、ただ強制力のある罰則規定はなく、基準を満たしていなくても、実際に食中毒などが起きない限り、処分はないというから、ミステリー。
業者や飲食店に、衛生管理を徹底した器具を使い、菌がつきやすい表面の肉をそぎ落とす「トリミング」などの処理を要求。
そして、飲食店に加熱用食肉を生食用で提供しないよう要求。
その結果、飲食店に「生肉用」として食肉を提供する業者はほぼないはず(?)。
というのも、食肉流通は、生産農家から末端の小売業に届くまでに家畜市場、食肉処理場、卸売りと複数の段階を踏むのが一般的。
関係業者が多いと、食中毒の原因菌の混入機会も多くなるはずだから。
業者だって、どこで菌が混入するかわからず、生食用として食肉は売りたくないもの。
そこで、飲食店は、業者から加熱用の食肉を購入、通知に適合するよう処理し、消費者に「生食用」として提供しているのが、現状。
業者は業者で、肉は加熱して当たり前との暗黙の了解をタテに、出荷する肉に「生食用」とも「加熱用」とも表示せず提供しているのが、実情。
つまり、加熱用の食肉が生食用で提供されている実態を知りつつも、「自分たちがしっかりやっても、取引先には衛生状態の悪い店もある。生食用と卸すことはできない」と、見ても見ぬふり。
それが、これだけの儲けるためには何でもありのモラル完全崩壊社会、飲食店はもちろん、業者だって、ロクでもないのが出てくるのは、必然。
それをこれまた見て見ぬふりをしてきたのが、厚生労働省なのでは?
事実、過去にも生肉の食中毒は発生したり、牛肉の生食の危険性の注意喚起を行ってきたが、「死亡例にいたる食中毒の発生はない」として規制強化を見送ったきたのでは?
結局、これもまた、厚生労働省の不作為の作為的犯罪。
細川律夫厚生労働大臣も、「法的強制力がある形での行政ができていればこういうことが起こらなかったと私も率直に思います」と行政の不備を自覚しているくらいでは?
それが、今回の「焼肉酒家えびす」の集団食中毒では4人も死亡して(いまだ重傷者23人?)、衛生基準に罰則のないことを批判され、ようやく見直すというのだから、何をかいわんや。
しかも、規制強化までの間、各自治体を通じ、生肉を提供する店はトリミングなどの生食用に適した処理を行った施設を店頭やメニューに表示し衛生基準を順守していることを店内などに明示するよう通達を出す?
生食用として肉を売買する際には、飲食店と業者間で契約書などの書面に「生肉」とか「衛生基準に基づいた加工を行ったこと」を明記するよう求める?
それが一体何の役に立つのか?
本当に情けなくてみっともないだけの官僚どもと思わないか?
これは、決して性善説に基づく良識の判断ミスではなく、単なる怠慢だと思うが…。
どうあれ、今回の焼き肉チェーン「焼肉酒家えびす」経営の「フーズ・フォーラス(石川県金沢市)」、食肉卸売業者「大和屋商店(東京都板橋区)」は、どちらもあまりにも醜悪でムナクソ悪くならないか?
それこそ、お互いになりふり構わぬ責任逃れ…。
「フーズ・フォーラス」は、「大和屋商店」が2009年メールで、「国産牛、和牛経産(出産したことがある牛)モモ赤身100% ユッケ用のサンプルができました。社員とサンプルテストしましたが、どの部位を食べても問題はなく感じました。和牛の血統でその上雌なので味があります。歩止り約100%で、ムダがありません」とユッケ用生肉の販売を提案してきたから、仕入れ肉は表面を削り取る「トリミング」が不要と判断した。
「『歩止り約100%』なのでトリミングは大和屋側で行い、そのまま調理し提供できると思った。歩止まり約100%と提案されれば、トリミング処理は済んでいると判断するもの」と苦しい言い訳。
それでいて、肉の表面をそぎ取り付着した菌を取り除く「トリミング」の実施を店舗マニュアルでは徹底していなかったというから、論外。
「もったいないとの意識があった。企業として甘さがあった」と反省しても、時すでに遅し。
一方、「大和屋商店」は、盗人猛々しく、平然と終始「生食用は販売していない。現に、生食用と表示もしていない。当然、加熱用なのでトリミングせずに出荷した」と強気の姿勢。
それでいて、「大和屋商店」役員が、「交雑種/外モモ/B2です。赤身率が高くユッケやロースで使用できます」とインターネットで通信販売してたというから、もうマンガ。
所詮、目クソ鼻クソ。
どちらも、単なる詐欺師。
野球の世界で、「ミート打法」が全盛のように、肉の世界では、「ミート脱法」が主流ということ。
もっとも、規制する法がないのだから、正確には、「ミート堕法」か?
どちらにしても、東仙坊、肉なんて最初からそういうものと思って食べるしかないのでは?とアドバイスするばかり。
新・日本砂漠化-140 肉は「ブルー」より、「ウェルダン」!?でも書き込んだ通り。 

それにしても、今回の事件でどうしてもわからないことが、2つ。
一つは、国内では現在、国の衛生基準を通った生食用の牛肉は流通していない(?)という現実。
昨年1年間でも、生食用として国内から出荷された牛肉はゼロ(?)。
それどころか、鶏肉などは生食を想定しておらず、基準自体がないという始末。
つまり、「ユッケ」はもちろん、「牛レバ刺し」、「鳥わさ」などは、日本に存在していないはずということ。
現在、生食用の食肉は糞便系大腸菌群とサルモネラ属菌が検出されてはいけないなどの条件、専門設備での解体、細かい消毒法、基準適合の登録食肉処理場は、全国で13ヵ所。
しかし、2009年以降、いずれの施設も出荷実績は馬レバーか馬肉のみで、牛肉は出荷されていないというから、驚き桃の木山椒の木。
では、なぜ、日本中にそのメニューが存在しているのか?
食肉用の牛の5~10%は、腸内に「O157」や「O111」などの腸管出血性大腸菌が潜んでいて、それが解体で肉の表面に付着するため、消毒されたナイフで肉の表面をはぎ取る「トリミング」を行えば、菌を取り除くことが可能(??)。
それを根拠に、「しっかり衛生管理した店で丁寧にトリミングすれば、子どもや高齢者以外が食中毒症状を起こすことはほとんどない」と、飲食店が自らの責任で生肉を出している状態だというから、開いた口が塞がらない。
つまり、飲食店側が、加熱用の食材を自主判断で生食として提供しているだけ。
どうだろう?
少なくとも、東仙坊、やっぱり!と絶対にもう食べないが…。
すっかり我が国の振り込め詐欺社会に溶け込んで、毎日、たかが食べることでもギャンブルがしたい方は、果たしてどうなのか?
どちらにしても、行政が、そして国民自身が、国の安全、原発なる化け物からの安全、食の安全にあまりに能天気なことだけは、確かでは?

Even as for this, are you gonna still eat uncooked meat,or(これでもまだ、あなたは生肉を食べますか? それとも)?

To be continued...







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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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