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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

新・日本砂漠化-207  「ポジティブ心理学」が、今、重要な理由-2

I guarantee as for we human beings, anyone has human strength potentially(我々人間は、誰もが潜在的に人間の強さを持っている)!

生まれながらに、人間は、笑顔を取り戻す強さを持っている。
絶望を乗り越える、「人間の強さ」持っている。
そして、どんなに強い人も、それなりの弱さを持ち、どんなに明るい人も、人には決して見せない悲しみや不安をそっと抱えている。
逆に、どんなに弱い人も、本当は「人間の強さ」を秘かに隠し持っている。
誰もが、「人間の強さ」を、潜在的にしっかりと保持している。
つまり、人間は弱くもあるが、どこまでも強いもの。
それこそが、人間の人間たる人間らしさ。
こんな不安な今だからこそ、その「人間の強さ」を内からグッと引っ張り出し、より高めることが、求められていると思わないか?

この「ポジティブ心理学」に、大輪を咲かせたのが、ショーン・エイカーの「The happiness advantage(ハッピネス・アドバンテージ:幸福優位) 7つの法則」。
「努力すれば、成功して、幸せになれる」を、「幸せだからこそ、努力して、成功できる」と、幸せが前提条件であることをデータ検証し、見事に証明している。
えっ、幸せは人それぞれ異なるって?
その通り。
それでも、職場における幸福感、何か仕事を成就したときの満足感は、いかに自分の仕事を愛しているかの「バロメーター」になることは、間違いない。
人生でアクティブに幸福感を創造していくことは、人生における「ビジネス(真剣に取り組むべき課題)」そのもの。
そこで、仕事上の幸福感は、単なる気分ではなく、仕事観と結論しているから、インクレダブル。
その「法則1:ハピネス・アドバンテージ:幸福優位性(幸福感は人間の脳と組織に競争優位をもたらすという原則)」で、「幸せが先か、成功が先か」として、収入面でも健康面でも、まずは幸福感ありきで状況が好転すると説いているから、小気味いい。
確かに、幸せになることは、適度な食事や運動を心がけることと同様、大切な日々の健康管理の一環。
職場でも、家庭でも、適度にポジティブな状態を保つことは、そのまま自分を大切にすることにも繋がるもの。
そのためには、幸福感が高まる取り組みを日常生活の中で習慣化してしまえば効率がいいというのも、ナルホド。
また、「法則6:20秒ルール(変化へのバリアを最小化して悪い習慣をよい習慣に変える方法)」で、「人間は単なる習慣のかたまり」というUSA心理学祖、ハーバード大学故ウィリアム・ジェームズの言葉を引用。
20秒程度のちょっとした手間をかけることで生活習慣を大きく改善することの有効性も説いているから、さすが。
何でも、朝の運動を習慣化するべく、トレーニングウェアと靴下を着たまま寝て、起き抜けに「運動しようか?どうしようか?」と迷う気持ちを追い払うことに成功するというから、凄くリアル。
つまり、習慣にしてしまうことは、目標を設定することと同様、「やろうか?どうしようか?」を巡る数限りない選択肢の「やってどうなる?」、「どうやってやろうか?」、「別のことをやったほうがいいか?」などを減らすというから、実に納得。
その結果、頭の中で次から次へと困惑しエネルギーを使い果たさず行動でき、確かに得策。
そもそも、人間の脳は賢さと同時にズル賢さを併せ持っていて、朝の運動が脳の活性化によいとわかっていても、自らそれを拒絶するためにありとあらゆる手練手管を行使するのもまた同じ脳の働きというのも、オモシロい。
ともあれ、自分にとってよいことだという知識があることと、それを実行することは全く別物なのでは?

「1日に何本タバコを吸いますか?」、「お酒はどの程度飲みますか?」、「ちゃんと運動はしていますか?」と聞かれるお決まりの問診。
これに「あなたはどのくらい幸せですか?」という新しい質問を加えるべきと提唱するのが、幸福研究第一人者、「幸せ博士」の異名、イリノイ大学心理学部名誉教授・ギャラップ社シニア・サイエンティスト、エド・ディーナー。
◇1日に何本タバコを吸いますか? -3年 (20本/1日)
◇ちゃんと運動はしていますか? +3年  
◇お酒はたしなむ程度にしていますか? +2年  
◇あなた、お酒の飲み過ぎですね。 -7年  
◇あなたは幸せですか? +9.4年  
この「幸福感が強いと9.4年もの長生きにつながる」という数字を人間・動物を対象とした160以上の調査研究の分析には、さすがにビックリしないか?
人生に対する幸福感や満足感、ポジティブな感情(喜びや感謝など)とネガティブな感情(悲しみやイライラなど)の有無、楽観的な考え方の有無などが質問項目。
どの研究からも、人間の健康と寿命は、日々どのような気分で過ごすかで決定されることが判明したというから、鮮烈。
一方、抑鬱や不安感を抱えていたり、日々の活動に楽しみがなかったり、悲観的だったりすると、病気にかかる危険性や短命となる可能性も高いというのだから、ただただ感心。 

ミシガン大学心理学部クリストファー・ピーターソン教授が、「斜に構える」姿勢がエクササイズの大きな弊害とる研究結果を発表していて、興味深い。
ポジティブ心理学について学ぶとは、スポーツ観戦ではない。実際に自分自身がプレーヤーとして参戦しないことには、ポジティブ心理学の本質を体得できない。
これはポジティブ心理学のエクササイズに限ったことではないが、コメンテーターとして傍観を決め込んでいる限は、何ら現実を前向きに切り拓き、新しい価値を生み出せないというのも、凄く納得しないか?

人間のポジティブな機能に着目する流れは、イスラエルの健康社会学者であるアーロン・アントノフスキーが、「ストレス対処力(sense of coherence)」という概念を提唱したことが、キッカケ。
「本当に人間が健康でいるためには、健康の謎を解く必要がある」として、それまで医学や心理学が「疾病要因」だけに焦点を絞ってきたことを反省し、「健康要因(元気になる力or傘?)」を探る必要があると、説いたことが、最初。

米国心理学者、キャロル・D・リフの「心理的ウェル・ビーイング 」にも、着目。
「幸福感」とか「ハピネス」という言葉に置き換えられる「ウェル・ビーイング」とは異なり、「危機や不安時に遭遇した時にこそ高められる人間のポジティブな心理的機能」が「心理的ウェル・ビーイング 」。
不安なときこそ、「こういう人生でありたい」、「こういう自分でいたい」という崇高な問いを何度も繰り返すもの。
具体的には、「人生における目的」や「自分が大切に思う人」を明確にして、「自分の気持ち」や「決断」を信じた人ほど、「充足感のある人生を送れる」というもの。
そのために、その日の「幸せ探し」を1日の終わりにやることが秘訣。
ポジティブな感情に心の針が傾いた瞬間を思い出し、仕事がうまくいったとか、おいしいものを食べたとか、誰かの役に立ったとか、温かい気持ちを持てた瞬間があったとか、誰かと楽しい会話ができたといった些細な幸せを何でもいいから思い出し、少しだけ心を整えるだけで、OK。
そんな単純なことで?って?
人間の感情は、複雑な半面、実に単純。
ポジティブな感情を少しでも高めることができれば、「こういう人生でありたい」、「こういう自分でいたい」と思い描いたイメージにつながる行動が喚起されるもの。
第一、不安な感情に気持ちが左右されているときには、前に進む気になかなかなれない。
しかし、心の針がポジティブな感情に傾いたときには、不思議と「自分の気持ち」「決断」を信じることができるもの。
何かを期待して行動を起こすのではなく、「自分がこうありたい」から行動するべき。
極めて単純なこの繰り返しが、心理的ウェル・ビーイングを高め、不安を軽減できるもの。
先行きが見えない社会だからこそ、「何かハッピーだったね」と幸せに敏感に反応できる柔軟性が求められるということ。
そして何よりも、「これでいいんだ」と前向きな決断できるように、ちょっとした幸せ探しをすべき。
健康とは、身体的・精神的・社会的に良好な状態(well-being)、幸福。
そもそも、「ネガティブ」と「ポジティブ」は、コインの表と裏のような関係ではなく、全く別の次元の存在。
人間が健康で幸せに生きるためには、ポジティブな要因である元気になる力を増やし、人間の強さを引き出すことが、欠かせないということ。
ムリやり悲しみや不安などのネガティブな感情をなくそうとか、減らそうとするのではなく、少しだけ視点をずらして、「人年の強さ」を増やしていくことができれば、不安な時代の中にあっても、前向きになれるもの。
困難な出来事に遭遇したとしても、幸せになれるもの。
「人間の強さ」は、なにげない日常の中に存在しているもの。
それが、ついつい不安感が蔓延してくるとネガティブな感情に引きずられ、とかくベクトルが自分の内側の方にばかりを向いてしまうもの。
そんなときこそ、ベクトルを強引に外に向ければいいだけ。
自分のためではなく、他人のために、何かをすると、思わぬ自分の「強さ」に気づいたり、出遭ったりするということなのだが…。
When the human being lives for somebody, the human get used to being strong naturally(人間は、誰かのために生きていると、自然に強くなれる)!
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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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