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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

ああ日本砂漠-4 「 バークレーズ廃炉リーグ」にも注目すべき!?

The most terrible matter of Tokyo Electric is forgetting to be an electricity shop(東京電力の一番恐ろしいところは、電気屋だということを忘れているところ)!

東仙坊、餅屋が餅屋でなくなってしまうことほど、この世に恐ろしきものはないと確信している。
そ、そ、それなのに、3月18日午後7時ごろ、電源喪失で重大フクシマノブイリ人災事故を起こした「東京電力」が、また大規模な停電で、高温を発する燃料集合体1533体を収納する4号機使用済み燃料プール、セシウム吸着装置「キュリオン」など9つの設備がほぼ同時に停止してアタフタしたというのだから、開いた口が塞がらない。
そ、そ、それも、なかなか原因がわからないうえ、最後には、外部配電盤(大震災以降トラックの荷台に載せられたまま??)に、約15cmのネズミが忍び込み、接触してショートしたというのだから、もう絶句…。
しかも、完全復旧するまでに3日もかかるなんて、言語道断。
「ただちに状態が悪化していく性質のものではない。必要とされる時間の差という点で原子炉注水系とはリスクの大きさが異なる」と見苦し言い訳をしているが、そういう問題ではない。
とにかく、恥を知れ!の一言。
それはそうだと思わないか?
またしても、フクシマノブイリ人災事故のときと同様に、電気屋でありながら電源にトラブルが起こった場合に別系統から電力を引くバックアップの仕組みを用意していなかったということ。
本当に懲りない面々だと思わないか?
やはり、すでに放射能で頭が腐ってしまっているのでは?
そう言えば、そのドサクサにまみれて、3月19日、「東京電力」は、フクシマノブイリ2号機格納容器内で、毎時約1000ミリシーベルトを計測したと発表。
な、な、なんと7時間浴び続けると人間が死亡する放射線量、毎時約1000ミリシーベルトだというのだから、何がオリンピックだ、何が帰宅だと思わないか?
なぜなら、フクシマノブイリの廃炉工程は、まだスタートラインにさえついていないのでは?
これまでにだって、塩ビ製耐圧ホースに植物の根が刺さったことで汚染水が漏洩する事故が発生したほどなのでは?
900個以上も設置されている汚染水貯蔵タンクのうち、目止め材の耐用年数が5年と短い組み立て式の280個弱は今にも汚染水が漏れ出しそうなのでは?
一体、誰が何を理由に廃炉が可能だと言えるのか?
かねてから、不思議に思っているのだが?
それにしても、こんな電気屋ではない東京電力に就職して、放射能だらけのフクシマノブイリで廃炉作業に携わってくれる殊勝なヤングが一体どれだけいるの?
ほぼ自分の人生のほとんどを犠牲にして…。
そもそも、この期に及んでも、原発の電源喪失が、単に国家の崩壊に直結するだけでなく、文明そのものの崩壊に繋がることすら自覚していないなんて、最低な電気屋では?
もっとも、そんなものがあれば、事故発生後そそくさと逃げ出してしまうような社員などは1人もいなかったはず? 
さて、そこで断然気になるのが、その廃炉の進捗状況。
すでに2年も経つのに、核廃棄物の中間処分場すら決まっていないのが、実状なのでは?
そんな状況では、最終処分場などは夢のまた夢なのでは?
実際、31ヵ国ある原発保有国のうち、その核燃料廃棄物最終処分場建設が決定しているのも、東仙坊、新・新日本砂漠化-53  最近、カンピョウの海苔巻きが美味しいワケ!?新・新日本砂漠化-28  マスメディアによる「子どものウソ国家」創造-1で触れた「オンカロ」のフィンランド、スウェーデンくらい(?)。
その「オンカロ」だって、正式稼働前なのに、すでに地震の影響を受けたり、塩分を含んだ地下水の問題が起きているのでは?
どちらにしても、原発の最大の問題は、東仙坊、声がかすれるほど叫び続けてきている「Backend(バックエンド:原子炉の廃炉費用や放射性廃棄物の処理、核燃料サイクルに関わる事業)」。
ここで、着目したいのが、日本と同じ小さな島国で、世界一の原発先進国イングランドの状況。
何しろ、世界最初の1956年操業開始の商用原発「コールダーホール原発」、1963年操業開始のイングランド初民生用専門原発「バークレー原発」があるのだから…。
そのイングランド北西部の「セラフィールド原発」の一部である「コールダーホール原発」には、現在、2つの仮貯蔵庫があり、その1つには、核兵器開発で発生した放射性廃棄物を貯蔵。
イングランド中から集められた放射性廃棄物が放射性廃棄物を溶かして、固めたガラス固化体を封入したステンレス製容器が計4,000個積み重ねられ、それぞれ最大2,000シーベルトの放射線を放出。
1990年代前半には核施設周辺で白血病の発生率が高いことが問題化。
そのため、2003年から発電しておらず、現在は放射性廃棄物の再処理と貯蔵施設としてのみ使用されているが、この状態でずっと保管しておくわけにもいかず、最終処分場建設を決定。
と、と、ところが、沖縄化した住民の反対で頓挫。
そのために、そのオンボロ施設で、放射性廃棄物が完全に処理できる状態になるまで貯蔵機能を維持するために、新たにコンクリートで覆ったり、伸縮性の高い塗料を塗ったり必死。
それはそうである。
貯蔵庫の最大の危険である火災を防ぐため酸素濃度を燃焼が起きる下限よりはるかに低い4%以下に維持したり、高レベル放射性廃棄物の処理には貯蔵庫に構造物をかぶせて封鎖したうえ、壁に穴を開けてロボットアームを投入し、廃棄物を取り出すという難しい作業が必要なのだから。
この処理だけだって、2017年から始まり、完了までに4~5年かかる見込みだというのである。
それ以上に、その地層処分による最終処分場は、この世の終わりまで安全でなければならないという絶対条件がいるのである。
洪水、地震、氷河期、テロ、核爆弾など、何が起きてもビクともしないだけでなく、何百万年も安全を守り続け、防護している構造物が腐食しその恐ろしい中身が地下水や大気中に漏れ出すころには、放射能が減衰して自然界の放射線レベルを下回っていなければならないのである。
一体、そんな場所がイングランドのどこにあるの?
どうあれ、原発先進国イングランドでは、すでに第1世代原発が寿命を迎え、9ヵ所では廃炉作業に入っていて、その廃炉費用は1基につき総額450億ポンド(約6兆1,500億円)。
しかも、原子力技術は実用化しながら進化してきたため、それぞれの原発ごとに独自の廃炉作業が必要というのだから、マンガ。
どこか廉価なエネルギーなのか?
ちなみに、「Till 2074 Closed」という大きな看板が掲げられた「バークレー原発」、1989年廃炉作業を開始し、8万4,877本のウラン燃料棒をセラフィールドに運んで再処理し、16基の巨大な鋼鉄製ボイラーを取り外すなど施設の一部を解体し、冷却プールを排水して埋め立て、全作業が完了し更地になる予定が2074年。
となると、最後の問題は、消えてしまった最終処分場建設プラン。
それはそうだと思わないか?
2040年完成予定で、地下200~1,000mにトンネルと貯蔵庫を掘り、中レベルと高レベルの放射性廃棄物を、想像しうる最大の衝撃と最悪の火災に耐えるように設計された容器に貯蔵し、セラフィールドに残された放射性廃棄物と、さらに今後90年間に生成される廃棄物も、全て収容できるはずだったのに、パァ…。
そして、収容が終われば、2130年までに施設を閉鎖し、10年がかりでトンネルと貯蔵庫、立抗を全て埋め戻して封鎖。
それから、地上の建物を撤去。
後は、巨大なコンクリートの建物で覆われた地下貯蔵庫から計2,000立法mの放射性廃棄物を運び出す作業が残っているだけだったはずなのに、どうするの?
どうだろう?
不遜な人類、やはり滅びるしかないのでは?
ちなみに、イングランド政府、この現実を住民に認識してもらって、何とか最終処分場を建設するしかないと言っているのだが、果たして我が日本はどうなるのか?
そこで、日本の実情は?
原子力ムラのトップランナーである「日本原燃」なる魑魅魍魎会社、「ゆるがない使命感、ゆるぎない技術力~原子燃料サイクルの確立~エネルギー資源の乏しいわが国が、これからも持続的発展を遂げるためには、エネルギーの安定確保が必要です。世界最先端の技術でウラン資源をリサイクルし、エネルギーを有効利用する。私たちは、安全を最優先にエネルギーの安定供給確立に向けた”ゆるがない使命感”といかなる困難をも克服する”ゆるぎない技術力”をもって、わが国のエネルギーの安定供給に取り組んでいます。わが国は、地球温暖化防止とエネルギー自給率の向上という大きな課題を抱えています。原子力発電はCO2を出さずに発電することで地球温暖化防止に貢献しています。また、使用するウラン燃料は再処理を行えば何度でも繰り返し使用が可能なので、準国産エネルギーとしてエネルギー自給率の向上に役立ちます。さらに、再処理を行うことで、廃棄物量および質の低減を図ることが可能です。日本原燃は世界最先端の技術を駆使して、環境問題とわが国のエネルギーの安全保障に貢献しています」とのアナクロリズムのまま、電気料金に再処理料金を年間1兆円も上乗せするコバンザメ。
そのうえ、「もし高速増殖炉を稼働させなきゃ、六ヶ所村で預かっている使用済み核燃料棒をそれぞれの原発に戻す」と恫喝するアンポンタン。
まず人類は、日本から消滅する運命なのかも?
どちらにしても、香川真二が活躍する「バークレイズ・プレミアリーグ」と同じくらいイングランドの「バークレーズ廃炉」にも注目すべきでは?

We should learn from an abolished furnace of the Berkeley nuclear power generation of the UK(イングランド・バークレー原発の廃炉から学ぶべき)!








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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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