ああ日本砂漠-161 徳俵に足がかかったヒビ割れの「民主主義」!?
Unwholesome and irresponsible populism and nationalism must be jumping at all over the world as well as UK and Japan(UKや日本はもちろん、世界中で、不健全で無責任なポピュリズムやナショナリズムが跋扈している)!
世界中のヒトびとのジコチュウ化が止まらない。
それは、ほぼパーフェクトな市場原理主義に犯され、金のあるナシでモノゴトをメジャーするからに他ならない。
そう、自分がトクするかどうかだけがすべて。
もちろん、日本人の本来の矜恃であった思いやりの心を喪失しかけている我が国も例外ではない。
そのジコチュウ化は人間の劣化に拍車をかけている。
当然のごとく、それは狭小で独善的な「ナショナリズム」と「ポピュリズム」を強固にさせる。
一言で言えば、ボケたアホどもだらけの世界になるということ。
そう、そんな状態では、民意など愚の骨頂で、民主主義そのものが瓦解しているということ。
残念なことに、これが世界の現実である。
それを決定的に証明したのが、UKのヒトびと。
もちろん、これまた我が日本も、USAも、その他の民主国家を自称している国々のヒトびとも同じなのだが…。
ともあれ、世界の民主国家のパイオニアでオピニオンリーダーでもあったUK、イヤ、Britain(ブリテン)で、世界が、特にロシアと中国が注目する「Brexit(ブレジット:EU離脱)」か、「Bremain(ブリメイン:EU存続)」かを問う「referendum(レファレンダム:国民投票)」が実施された。
UK国民は、「leave(out:離脱)」と「remain(in:存続)」とに真っ二つに分裂。
表向きは、ブレジット派が、「かつて世界を制覇したあの大英帝国が、なぜEUの小国に振り回されるのか?」とか、「選挙を経ることなく各国の閣僚を経験した傲慢なエリートにこの大英帝国に牛耳られるのか?」とか、「官僚的な統制で化石のようになったEUなる超国家組織により、UKは自国の法律の60%以上を押しつけられ、EUへの従属を強いられてきた。まるで自国の主権は喪失してしまったようだ」とか、「UKがEU加盟国として支払う拠出金週3億5000万ポンド(約480億円)を国民医療サービスの財源にする」とか、「イスラム系難民や移民を中心にした東欧からの大量の移民流入やそれらの人々がUK独自の社会福祉を際限のなく利用できることで、本来のUK国民の日常生活が浸食され、主権まで侵害されている」とか、「何できたばかりの移民がどもがUK国民と同等の社会福祉やサービスの恩恵を受けられるのか?」などとプロパガンダ。
一方、ブリメイン派が、「EU加盟以後、40余年にわたる積み重ねで、UKは紛れのないEUのリーダーの地位を築いているのに、それを失ったら孤立してしまう」とか、「EUという巨大単一市場から享受した利益を簡単に放棄していいのか? EUは45%を占める最大の貿易相手なんだぞ」とか、「世界から同盟国をも裏切る死の商人と侮蔑されるぞ」とか、「EUから分配される補助金などを差し引くと週1億数千万ポンドぐらいしか拠出金はないぞ」などとプロパガンダ。
そして、6月23日、ブレジット派が約52%の僅差で辛勝、EU離脱が確実になった(?)とか。
何でも、今回のレファレンダムでは、年齢が高くなるにつれてブレジット支持が多数だったとか。
最も若い18~24歳では27%にすぎなかったブレジット派は、65歳以上では60%だったとも。
そのせいか、この結果に、「戦後のベビーブーム世代の判断ミスによって金融危機が引き起こされ、多くのヤングが国境を越えると信じてきた未来は奪われてしまった」と即座にヤングが反発。
UK下院のnet請願サイトには、「レファレンダム アゲイン」という署名が6月26日午前の時点で400万人超。
また、選挙管理員会には、「自分の投票先を変えられないか?」との問い合わせが殺到。
特に、6月24日、ブレジット派を牽引してきたUKIP(独立党)のナイジェル・ファラージ党首がテレビ番組でウソを認めたから大変。
「私の票にあまり意味はないと思っていた。どうせ残留だろうと予想していたから」
「デビッド・キャメロン首相の辞任表明には、正直言って仰天した」
「ブリメイン派が勝利すると思って何も考えずに軽い気持ちでブレジット派に票を投じた。国債や株価やポンドが急落するなど大騒動になったことを憂慮している」
「2度目の機会があれば残留に入れる」
「ウソを信じてしまった」
「ブレジットに投票したことを後悔している」
そう、ほとんどのブレジット投票者たちが、「Bregret(ブリグレット)」、「Bretain+regret(リグレット:後悔)」だとか。
それだけじゃない。
60%以上がブレジットを支持したロンドンでは、「独立」を求める署名が、6月28日までに17万人超。
「ロンドン市民を代表し、直ちに首都の自治を要求する。先行き不透明感からロンドンの経済を守るには一層の自治が必要だ。ロンドンで活動する世界各国のビジネスを守り、雇用と富、繁栄を守るため自治権拡大が必要だ。具体的には、国から徴税権の委譲や運輸、住宅・都市計画、保健、治安維持などでロンドン市の裁量を増やしたい」とロンドン市長サディク・カーンが公言。
東仙坊、個人的には、ロンドンでのブレジット決定への抗議デモの「asshamed to be a Biritish(UK人であることが恥だ)」というプラカードが気に入っていたが…。
実際、6月26日、サーベイション社の世論調査結果によれば、ブレジット投票者の7%が「離脱に入れなければよかった」と「ブリグレット」状態だというのだから、メチャクチャ変。
何しろ、それは113万人に相当し、レファレンダムでブリグレットがブリメインを上回った127万人に近いというから、一体全体今回のレファレンダムはどんな意味のあるモノだったのか?
There must be no unproductive things in feeling like the democracy who was just let run(感情に流されただけの民主主義ほど、非生産的なモノはない)!
To be continued...