真実イチロー 東仙坊が分析するイチローの涙の意味!?
I only have shed tears in Ichiro's tear(イチローの涙に、ただただ涙するばかり)!
や、や、やっと、我がイチローが、デンバーで、3000本安打を打った…。
妻の出産が予定日から1ヵ月近く遅れていて何とも言えない焦燥感にクタクタになっている夫のような気分だった、東仙坊、ホッとしたと思った瞬間、今度は胃がギューンと引き千切られそうになって、目の前が真っ暗…。
チームメイト一人一人の祝福を一通り受け終わり、守備につく準備をしいつものようにみんなと離れてベンチに座っていたイチローのサングラスの下から溢れるように滴り落ちる涙を見つけたからである。
さらに、MLB史上30人目の3000安打達成後の目を真っ赤に潤ませての日本語でのイチローの記者会見。
こちらの胃が完全にギュルギュル…。
そこで、その記者会見でのイチローの言葉を徹底的にプロファイリング。
――3000安打に到達しました。今の率直なお気持ちからお願いいたします!
「この2週間強ですね、随分…まあ、犬みたいに年取ったんじゃないかと思うんですけど。達成した瞬間にあんなにチームメイトたちが喜んでくれて…。ファンの人たちが喜んでくれた。ボクにとって、『3000』という数字よりも、ボクが何かをすることでボク以外の人たちが喜んでくれることが、今のボクにとって、何より大事なものだっていうことを再認識した瞬間でした」
(ボクの3000本安打達成をボク以上に心待ちにしてくれる人たちがいっぱいいるのに、ボクは1日も早くそれに応えたいと思うのに、十分なチャンスを与えてもらえない。ボクは『Stay!!』と言われた犬のようにベンチに座っているだけでどうしようもできずに、メチャクチャ歯痒いだけ。『お願いです、ご主人様。少しは人間らしくボクの気持ちも理解して!!』と祈る毎日だった)
――非常に高く上がった打球になりましたが、あれは打つときに少し狙ったというような気持ちが芽生えたのでしょうか?
「イヤイヤ、全く狙ってないですよ。そりゃイメージでは、ホームランだったらいいなとかね、考えますけど、まあそんな甘いもんでもないっていうこともわかっていますし。ただ、打球が上がった瞬間は超えて欲しいと思いました。結果的には三塁打で決めたというのは、ポール・モリターとボクということだったので、結果的にはその方がよかったなというふうに思いました」
(あれだけ連日追っかけの人たちが球場に足を運んできてくれているのに、焦ったボクは代打ばかりで集中できず、期待に応えられず申し訳ない思いばかり。ボクにとって3000本は単なる通過点に過ぎなくても、この暑いなか、球場に足を運んでくれている人たちにとっては大切な瞬間のよう。これだけ待たせたのだから、ホームランで決めなきゃカッコ悪すぎでしょ。それだから、一瞬、やった!とヌカ喜びしたのに…そうしたら、尊敬するポール・モリター以来の2人目の三塁打での達成というから、どこかホッ)
――あの三塁打は日米通算116本目になりました。福本豊を抜く一打で、日本記録ともなりました。
「そうでしたか。まあ福本さんですからね。もう、ゴメンナサイしかないですけど」
――改めてですね、三塁ベース上にみんなが少しずつ近づいてきました。あのときはどんな気持ちだったんでしょうか?
「どういうカタチになるのかというのは、ボクにはまったく想像できなかったですから。でも、おそらく一塁の上で達成する。まあ、達成するならシングルヒットだろうなというふうに確率としては思っていたので、チームメイトに労力をかけなくてよかったなというふうに思います」
(ファンにも、チームメイトにも、ズッと待たせていて、申し訳ない気分でいっぱいだったから。なんとか、暑いなか、歩く距離を短くしたことで応える以外になかった。その意味でも、本当はホームランで歩かずにすむようにしたかったのに…それにしても、よくまあ、あのヒトまで、出てこられたものよ)
――27歳のデビュー。これはMLB史上でも、3000安打に到達した選手としては最も遅いデビューになります。その遅いデビューでここにたどり着いたということに関してはいかがでしょうか?
「そのことは、そんなにボクの中では大きなことではないんですけれども。2年ぐらい遅いですよね、感触としては。まあ随分時間がかかったという感触です」
(ボクのなかではもっと早くできると思っていたけど、MLBでは年齢だけでレギュラー扱いしてくれないから難しい。どこか年俸なんていくらでもいいから、レギュラー契約してくれる球団がないかな…)
――2998本になってから、なかなか前に歩を進められない状況があった中で、いつも敵地でスバらしい迎えられ方をしました。ただ、前に進めないという状況が続いたとき、どんな気持ちで毎日を過ごしていたのでしょうか?
「セントルイスから球場の雰囲気、ファンの人たちが特別な空気をつくってくれて、迎えてくれたことから始まったんですけれども、随分長い時間、ホームで決めるというのが、何となく人が描いたイメージだったと思うんですけれども、なかなかそんなうまく行くワケもなく。まあ、それもわかっていたことですし。でも、これだけ長い時間、特別な時間をボクにプレゼントしてくれたというふうに考えれば、この使われ方もよかったというふうに今は思います」
(覚悟はしていたけど、ここまで3000本安打を営業に利用されるとは、やはり、ビックリ。さすが、USAと言うしかない。何でも、マーリンズ球団は、入場収入増とグッズ販売増で3億2千万円の増収だったとか。そのために、犬にさせられたボクの気持ちをもっと理解してよ。そう、ボクのことも金儲けのただの道具)
Ichiro should wanna have a hit early for groupie's fans(追っかけのファンたちのために、イチローは早くヒットを打ちたかったはず)!
To be continued...