恒久不変な日本砂漠-26 ビジュアル人間にとっての美しい「フィギュア」のあり方!?
Yuna Kim and Mao Asada succeeded Michelle Kwan's feminine flux and lyrical skating(金妍児と浅田真央は、ミシェル・クワンの女らしい流麗でリリカルなスケーティングを継承していた)!
東仙坊、老眼と乱視が酷くなった今なお、自他ともに認めるビジュアル人間。
もし何もかもが見えなくなったらとか、万一そうなったらと考えるだけで、目の前が真っ暗…。
ともあれ、それが理由ではないが、美しい「フィギュア」、ビューティフルな「カタチ」、それも滑らかに滑る「カタチ」を観ることができる「フィギュアスケート」はキライじゃない。
それは金妍児と競い合える日本人女性スケーター浅田真央、ひたすら美しい日本人男性スケーター羽生結弦の登場で、ますます本気。
そして、目に見えて衰えを隠せなくなったのに現役を続ける浅田真央にかなりのショックを受けながら、次の美しい「フィギュア」を探し始めたとき、得体の知れない衝撃を覚えさせられた。
ロシアのヤングガール天才フィギアスケーターを発見したからである。
こ、こ、この子に、日本の目が異様に大きい女性スケーターや猫背のヒドい女性スケーターやリトルモンキーのような女性スケーターが、さすがの浅田真央でも勝てるワケもないと絶望的な気分にさせられていた。
そのくらい、この子のジャンプもキャンドルスピンも鮮烈だった。
えっ、それは誰だって?
その子の名は、ユリア・リプニツカヤ…。
実際、彼女は、2014年ソチオリンピック団体戦で金メダルを獲得し、現行ルールによるフィギュアスケート競技における冬季オリンピック史上最年少金メダリストになっている。
実は、東仙坊、このロシアの子が無性に気になったのには、別のワケがあった。
そう、彼女の雰囲気が、どこか高3時代につき合っていたガールフレンドに似ていたからでもある。
そこで、ちょっとググってみて、さらに驚愕した。
彼女が、父親が帰ってこなくなった母子家庭の一人っ子だと知ったからだった。
と、と、ところがである。
ユリア・リプニツカヤの天下はメチャクチャ短く、同じ怖そうなエテリ・トゥトベリーゼコーチのエフゲニア・メドベデワの時代がすぐやってきた。
彼女のパフォーマンスはいつもパーフェクトで、とにかくミスがなかった。
もう、女性のフィギュアスケート界は、永遠にメドベデワの時代なのでは?と思うほど。
それで、では、ユリア・リプニツカヤはどうしたのか?とリサーチしてみると、2017年8月28日、イスラエルで摂食障害(拒食症)の治療を継続していたが、「拒食症は21世紀特有の病気。残念ながら、すべての人がこの病気に対処できるワケではありません。スケートを引退する決断は本当にツラかったです。しかし、母と相談して新しい人生をスタートすることに決めました」と19歳で引退していたと知って、俄然ショック。
現在、フィギュアスケート解説者として活動しているほか、エレーナ・イリニフと一緒にフィギュアスケーター養成機関「チャンピオンズ・アカデミー」を設立し指導者をしているとか。
そ、そ、そうしたら、絵に描いたような美人でかえって気味が悪かったUSAの女性フィギュアスケーター、23歳のグレイシー・ゴールドも、摂食障害、鬱病、不安症で、2017-2018シーズンの全試合を欠場していたと知って、さらにビックリ。
さらに、2005年、USAの女性フィギュアスケーター、ジェニファー・カークが摂食障害と自傷行為で、2006年トリノ冬季五輪代表選考会を前に、「恥じていません。苦しい経験を乗り越えて前進していることを誇りに思っていますし、自分の仕事ができて本当に喜んでいます」とスケート人生に幕を下ろしていたと知って、絶句。
まだある。
平壌五輪フィギュアスケート女子シングルで15位になったカナダの20歳の女性フィギュアスケーター、ガブリエル・デールマン。
「スケート界が抱える知られたくない秘密。それがこのスポーツのせいなのか、自分に対する周囲の目なのかはわかりません。私は学校でイジメなどに遭ったり批判を受けたりして、自分の姿に満足していませんでした。周囲が望んでいる通りに振る舞おうとして、自分自身で満足することを忘れていたのです。それがここ数年で学んだことでした。とにかく、体形が気になって何も食べられず、失読症のような学習障害で5歳から高校までイジメられ苦しんだ」と告白すると、アシュリー・ケイン、グレイシー・ゴールド、エフゲニア・メドベデワら同じ女性フィギュアスケーターから、「事実を打ち明けてくれてありがとう」とたくさんのメッセージをもらったとか。
それから、彼女は言っている。
「フィギュアスケート選手だけじゃなく、多くの女性が闘っている。恥ずかしいことじゃないと気づいた。私が私自身であるために通ってきた道だから、苦闘を誇りに思う。話をすることで誰かの助けになれば…」。
だいぶ話がそれそうだが、どうあれ、氷上で美しい「フィギュア」を作るのは、大変なのでは?
For me, the appearance of Julia Lipnitskaia was terribly shocking(私にとって、ユリア・リプニツカヤの登場は、凄く衝撃的だった)!
To be continued...