腐乱した大和魂-10 「ゲイ色文化」?「芸職文化」?「迎蝕文化」?「鯨食文化」?
At least, even if I am proud of being a genuine Japanese, I would never eat whales in the rest of my life(少なくとも生粋の日本人であること誇る東仙坊でも、残りの人生でクジラを絶対に食べない)!
東仙坊、生粋の日本人を自負しているが、それこそ学校給食でクジラの竜田揚げをイヤというほど食べたが、それこそ、半世紀以上、クジラの肉を食べていない。
それには、物心ついてベジタリアンを志向してきたせいか、あえてクジラの肉だけでなく、基本的に肉が好きではないこともある。
そのせいか、国際協調を世界に吹聴する日本政府の代表者(農林水産省?)のような方々が、曲がりなりにも国際機関であるIWCで、「捕鯨は日本の伝統文化に基づくもので、日本の漁師は何百年にもわたってクジラを捕獲してきている。何を食べていいか悪いかを外国人に指図されるいわれはない(?)。鯨食は日本の文化だ」と最後通牒を突きつけ、そのクジラ資源の管理を担うIWCから脱退を宣言し、この7月1日から約30年ぶりに商業捕鯨を再開すると決定したことに、率直に、呆気に取られている。
いかなる政府でも、国益、ひいては国民益のために行動するというのは、単に建前ではなく、政治の本質のはず。
となると、商業捕鯨再開が、日本にどんな国益が、日本人にどんな国民益があるのか?
それはそうだと思わないか?
この30年間だって、調査捕鯨を隠れ蓑にし、沿岸捕鯨とともに、約1万5千頭以上を捕殺し、今でも毎年300頭から400頭のクジラを捕殺しているのでは?
2012年、農林水産大臣許可の小型捕鯨業で捕獲されたクジラの鯨体処理場設置場所は、網走、函館、鮎川、和田、太地の5ヵ所。
その制限された年間捕獲枠は、 ツチクジラ66頭(網走4頭、函館10頭、鮎川と和田52頭)、タッパナガ36頭(鮎川)、マゴンドウ36頭(太地と和田)、オキゴンドウ20頭(太地)。
そう、ほとんどが欺瞞的調査捕鯨の名の下での「高級鯨種」であるミンキー(ミンククジラ)。
ちなみに、我が日本、ミンククジラを捕殺するのは、絶滅の恐れがない種であることが確認できたうえ、魚の餌であるオキアミはもちろん、カタクチイワシ、サンマ、スケトウダラを大量に捕食し、しかも季節ごとに旬の魚を好んで餌にし、世界の水産業に打撃を与えている、鯨類による世界中の海洋生物の補食量は世界の漁獲高の約3~5倍になるからだと強弁している。
では、それでは我が国の食肉文化の中心(?)であるクジラの肉マーケットへの供給が不足し、その価格が異常に高騰してしまっているのか?
つまり、鯨肉が今までの量では足りないからもっと増やしたいとでも言うのか?
あるいは、そうしないと日本の食料確保に、我が国の経済に大問題が発生するとでも言うのか?
ちょ、ちょ、ちょっと待って!!!
もし鯨肉が足りないのなら、当然のごとく価格はメチャクチャ上がるのではないか。
それより何より、実際のところ、日本文化の大切な一部だというクジラの肉を誰がいつどこで食べているの?
これだけ焼き肉が好きな人が増えているのに、クジラの肉を食べている人はほとんどいないのでは?
事実、2015年、日本の鯨肉消費は、1人当たり30グラム。
それこそ、馬肉の半分程度。
ある調査によると、調査捕鯨で捕獲したクジラ肉の在庫はだぶついているというのでは?
それは、ちょっと前まで世界最大の魚市場だった築地市場にある何千もの卸業者のうち、鯨肉を扱う業者はたったの2軒だったということがそれを証明しているのでは?
えっ、日本沿岸で赤字を出しつつ必死に操業している零細捕鯨を助けるためだって?
本当にバカも休み休み言えと思わないか?
今、日本中が、特に単純産業の人手が不足しているのでは?
かなりのハードワークが必要な漁業などとりわけ深刻で、2010年から「外国人漁業技能実習制度」を活用し、毎年300人を受け入れ、沿岸・沖合漁業に約900人の外国人技能実習生に従事してもらっている状況なのでは?
さらに、昨年12月、「特定技能」という新しい在留資格で外国人労働者を受け入れる出入国管理法改正を成立させ、2025年までに50万人超の外国人労働者を受け入れ、漁業に最大9千人を採用しようとしているのでは?
第一、沿岸小型捕鯨を苦しくさせたのが、調査捕鯨そのものだったというのでは?
どちらにしても、例え商業捕鯨を再開したとしても、どこのどんな会社が?全く経済的メリットが見えない商業捕鯨に再参入するの?
日本にとって外交的にも重要な国々をわざわざ敵にしてまで、そう、あえて友好国まで失って、投資する会社や個人だっていないのでは?
捕鯨母船だってすでに船齢の限界にあるというのでは?
Since I was born I never ate dolphins nor did I wanna eat(生まれて以来、一度もイルカを食べたこともないし、食べたいと思ったこともない)!
To be continued...