腐乱した大和魂-12 消えゆくサプアへのファイナル弔辞!?
Why do Koreans decide from the beginning that Japanese people will become nice patrons(なぜサプア人は日本人が気のいいパトロンになると最初から決めつけるのか)?
壬午軍乱後に王宮にもどった閔妃、マインドコントロールされるのが好きなサプア人らしく、巫女を王室の賓客として遇し、厚く崇敬し、閔氏一族や政府高官も加わって、毎日2回の祭祀。
やがて、その費用が莫大。
一方、李鴻章がサプア政府外交顧問に推薦した、ドイツ人、パウル・ゲオルク・フォン・メレンドルフ、釜山、元山、仁川の3港に設けた税関を管掌し、閔妃の甥の閔泳翊と共謀し税関収入の一部を閔妃個人のために捻出。
また、その国庫窮状に「当五銭」という悪貨の鋳造をサプア政府に勧め、漢城、江華島、平壌で大量鋳造。
それらに対し、金玉均らの独立党は、インフレをまねき、人民の経済生活に大混乱を生じかねないと猛烈に反対。
その代案として日本などからの借款の獲得を提案。
と、と、ところが、高宗からの300万円の国債借り入れの委任状を持参し来日した金玉均に日本政府はメチャクチャ冷ややか。
確かに、その額は当時のサプアにおける国家財政1年分。
日本の予算約5000万円からしてもあまりにも巨額。
そのために、金玉均は、フランスやUSAからの借款工作をするも失敗。
ともあれ、「勢道政治(王の信任を得た人物や集団が政治を独占担当)」を進める閔氏やメレンドルフからすれば、いつも正論を唱える(?)金玉均は前から目先のタンコブ。
そんな金玉均らが、国王高宗を動かし、高宗は高宗で閔氏の専横に心を痛めサプアの将来に不安を抱いていたので、思いのほか最初はクーデターもうまくいったのかも。
実際、クーデター勃発後に、閔氏側の右議政、沈舜沢が清国軍の出動と閔妃救出を要請したのに、清国軍は日清両軍の衝突による混乱を避けるために、そして、高宗が日本公使の保護を命じていたために、すぐ出動しなかったというのでは?
そして、3日目、清国軍を統括していた呉兆有が、袁世凱らと兵を率いて昌徳宮に行き国王への拝謁を要求すると、金玉均が、「袁世凱の拝謁は当然ながら許されるが兵を率いて入ることは許されない」と応えたとか。
また、袁世凱も、「攻撃目標は日本兵ではなく、あくまでも反乱者たちだ」と答えたというのでは?
どうあれ、王宮護衛をしていたサプア政府軍兵士400名は経験も浅く武器も不十分だったために、いっせいに逃亡。
なかには、清国軍に合流するヤツもいたというから、どこまでもサプアはサプア。
結果として、日本公使館警備の日本陸軍仙台鎮台歩兵第4連隊第1大隊第1中隊の150名と陸軍戸山学校に留学して帰国した10数名のサプア人士官学生vs清国兵1300名との戦闘に終始。
それなのに、日本側の犠牲者が、死者1名、負傷者4名だったのに、清国軍戦死者は53名。
そして、ほとんどの清国兵士は声高に威嚇するのみで、交戦を避け、王宮各所に放火したり、略奪したり、レイプしたりするばかり。
と、と、ところが、なぜか竹添進一郎公使は日本軍撤収を命令。
それから、朴泳孝や金玉均ら9名を連れ、日本公使館に退却。
国王に従って王宮に残った洪英植や朴泳教は、後に清国兵に殺害されたとか。
そこで、清国軍は、左議政の金弘集を筆頭に、金允植、金晩植、魚允中、右営使に閔泳翊、外務協弁にメレンドルフなどの新閣僚を選定。
もっとも、これによって、漢城はヒッチャカメッチャカの大混乱。
鐘路付近の商店のほとんどが清国兵やサプア人暴徒によって破壊・掠奪され、日本人家屋からの略奪行為が激化。
まとまって避難していた日本人集団が各地で襲撃され、婦女子がいたるところでレイプされたというから、このへんは我々日本人もサプア人に学んで忘れてはいけないのでは?
さらに、旅行中の日本軍大尉1名や日本公使館に逃げ込まなかった居留民29名は、暴徒化した軍民によって無残に殺害されたとか。
そして、日本公使館には在留邦人避難者も含めて260人が押し寄せており、籠城するにも食糧不足。
そこで、1884年12月7日、竹添進一郎公使が、新築落成なったばかりの日本公使館に火を放って全員退去命令。
そのために、西大門を抜け麻浦から漢江を下って、仁川領事館に脱出したとか。
それから、停泊中の「千歳丸」に収容され、長崎に向かうこととなったが、竹添進一郎公使、クーデターと自分の関わりが明らかになることを怖れ、朴泳孝や金玉均らの同行を露骨に嫌がったというから、あな情けなや。
そこに、外務協弁メレンドルフが船内捜索に駆けつけ、「これは国際問題だ」と脅しをかけると、竹添進一郎公使が捜索を承諾したというから、最低のオトコ。
す、す、すると、「千歳丸」船長辻覚三郎、朴泳孝や金玉均らを船底に隠し、「自分がこの船の責任者であり、勝手に立ち入ることは誰でも許さない」とメレンドルフを引き下がらせたというから、まさに日本の男の中の男。
とにもかくにも、こうしてクーデターに失敗した金玉均、朴泳孝ら9名は日本に亡命し、そのうちの徐光範や徐載弼らは渡米。
We don't wanna always be as the captain of “Chitose Maru” because of such times(我々は、こんな時代だからこそ、いつも「千歳丸」の船長ようにありたくないか)?
To be continued...