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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

恒久不変な日本砂漠-46  本当に地球上の人間社会は「ワンチーム」なのか?

Whether it's illness or national defense or business, thinking from the worst should lead to maximum protection(病気はもちろん国防やビジネスでも、最悪のことから考えるのが、最大の防御に繋がるは)!

東仙坊、さらなる殺人鬼集団厚生労働省官僚どもの不作為の作為、国民を愚弄しきった専門者会議の醜悪な言い訳を糾弾しようとしていたが、4月23日付の多少生意気でも信頼できる感染症臨床ヤングドクター岩田健太郎神戸大学教授の興味深いインタビュー記事を見つけたので、ちょっと中休み…。
失礼ながら、かなりリライトさせていただき、ご紹介。
政府は、「指数関数的な感染者増加、いわゆるオーバーシュートという事態を避けなければならない。8割の外出を止めることで、2週間後には感染者を大きく減らします」と緊急事態宣言を発表。
しかし、欧米と違って、強力なロックダウンをしなかったで、オーバーシュートが起きなかったので半分はよかったが、目論見通りに患者数を大きく減らせることができていないので半分はダメ。
つまり、悪いシナリオは回避できたが、よいシナリオにもならなかったということ。
そもそも、新型コロナは、経過が長い病気。
軽症者からもなかなかウィルスがなくならないし、重症者も呼吸不全のまま人工呼吸器につないで何週間も治療しなければならない長期戦。
そんななかで、東京は毎日100人以上新規感染者が出て、入院者も増えているマズい状況。
加えて、医者や看護師の院内感染もあちこちで起きているため、患者数は増える一方で、医療サイドのマンパワーは減ってゆくばかり。
このダブルパンチが、本当の医療崩壊を招きそうで、その「新規感染者数横ばい」は、決して許容できるものではない。
もっと大きく減らす必要があるし、もっと強力な外出規制を実行しないとダメ。
第2波という言葉も出てきているが、日本の場合、第1波すら抑え込めていないのが現状。
こんな状況で、感染者が非常に少ない地域限定ならともかく、全国一斉に緊急事態宣言を解除することなど全く考えられない。
だからといって、「延長する」のもダメ。
「もっと強力なロックダウンをする」と方針転換すべき。
「強力なロックダウンを短期間集中して行う」ことこそが、経済を救うはず。
武漢は集中してロックダウンを行い、比較的短期間で封じ込めに成功。
イタリアやスペインなども感染者数が減ってきたが、日本のように「不要不急の外出は極力控えるように…」などという緩いやり方では、延々とそれを続けるしかなくなるはず。
こちらの方が、よほど経済に悪影響。
短期間に強いロックダウンを実践し、その間に政府が全力で企業や国民に経済支援などを行うのが一番経済にとってダメージが少ない。
新型コロナ対策か、経済活動か、どちらを取るか、という話ではない。
新型コロナを抑え込まないと、経済活動は再開できない。
ここを間違わないようにしないとダメ。
もちろん、例え抑え込めても、外から持ち込まれることもある。
これが第2波、第3波と呼ばれるもので、日本でも北海道で今起きているのは第2波。
一度は抑え込んだのに、また東京などからウィルスが持ち込まれてしまったということ。
だから、ロックダウンを空襲警報のようなものだとイメージするとイイ。
空襲がきたら警報が鳴って防空壕へ入る、そして、警報が解除されれば、外に出て活動する。
この繰り返しになるというシナリオも考えるべき。
また、抗体ができるということと、免疫ができるということは必ずしもイコールではない。
抗体があれば、「新型コロナに一度かかったことがある」と言えるが、「もう二度と新型コロナにはかからないお墨付きが得られる」ということには必ずしもならない。
これは非常に重要なポイント。
例えば、麻疹は抗体ができたら二度とかからないが、HIVは抗体ができたって体内からウィルスはなくならない。
よって、抗体ができた人が5~6割に達すれば、必ず集団免疫が獲得できるとはならない。
また、免疫ができても、その状態が3ヵ月続くのか、1年なのか、一生なのか、まだわからない。
スペインカゼでは集団免疫が獲得できたが、新型コロナもそうなるかどうかは、現状ではわからない。
運よく集団免疫ができれば、感染は放っておいても収束する。
しかし、運悪くできなかったら、同じことの繰り返し。
実現するかどうかもわからない集団免疫獲得を目標に据えて作戦を立てるというのは、非常にマズい。
ワクチンは「できたらいいな…」という話。
よくワクチンを作るのに十数ヵ月かかると話が出ているが、そもそも、ワクチンが作れない可能性だってある。
現に、HIVはもう40年間も研究しているが、いまだに成功していない。
SARSのワクチンもない。治療薬もパッとしないものばかり。
現場の医師は、いくつものシナリオを考え、それぞれに対する準備を進めるもの。
楽観的シナリオだけを想定して動いて、もしもっと悪いシナリオが実現したら身動きが取れなくなる。
もっとも悲観的なシナリオに対しても、準備をしておくしかない。
楽観的シナリオが実現する可能性ももちろんあるし、ボクだってそうなってほしいけど、それだけを念頭に置いて準備をするというのでは困る。
今の日本はロックダウンすら満足にできていない。
「やっぱり外出しないということが大切なんでしょうか?」なんていう質問をしてくる人たちが、放送局にもいる。
「アナタたちが外出して放送局に行くのが、そもそもよくない」とついつい言いたくなる。
とにかく、今は緊急事態。マスコミは、正確な事実さえちゃんと伝えていればいいだけ。
結局、不要不急の外出だらけで、満員電車がなくならないのと同じ。
これでは、感染者を大きく減らせない。
厳しいロックダウンを実施すれば、少なくとも自国内の感染を抑え込むことはできるということは、すでに諸外国のデータが示している通り。
ただし、世界のどこかで新型コロナが蔓延している間は、第2波、第3波は防げない。
ここが、パンデミックの厄介なところ。
だから、集団免疫もワクチンもダメで、治療薬もイマイチということになれば、空襲警報のようにロックダウンを繰り返すという悲観的なシナリオもあり得る
ツラいシナリオでも、目を背けるべきではない。
「絶対に大丈夫」というような安心材料は、少なくとも現段階ではない。
致死率で見ると判断を誤る。
「新型コロナは大して怖い病気じゃないから、ロックダウンはやりすぎだ」と主張する人たちもいる。ただ、致死率(死亡者数÷感染者数×100)は国によって大きく違い、判断に困る。
致死率はあまり考えるべきではない。分子や分母の数が変われば、大きく変動するから。
ドイツとイタリアで、何であんなに致死率が違うのか、患者のカウントの仕方が違えば、当然そうなる。
死亡者の実数に関しても、同様。
無症状の人も多く、実際に何万人もが亡くなる病気。
無症状が多いなら、感染者が増えたっていいと思うかもしれないが、感染者が増えれば、確実に死者も増える。これが怖い。
数字だけ見れば、そう。


The words of a young doctor who fights seriously at the forefront, although quite impertinent , deserves listening(かなり生意気でも最前線で本気で戦うヤングドクターの言葉には、耳を傾けるに値する価値がある)!

To be continued...



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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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