プロファイリング-9 江東区潮見女性失踪事件-revised edition(改訂版)
現代社会のガン細胞化は、今や放射線やコバルト治療などでは手に負えないほど進行しているのかもしれない。
この失踪事件(?)に対して、「マンションの名義人が妹(?)の可能性がある」、「もし姉がホシだとしたら、通報せず発覚を遅らせたほうが有利」とのコメントを頂いた。
それで、東仙坊、返事を考えてたら、いつもの部下が、「週刊ポスト(5.9/16号)」を片手に、「失踪事件のニュース出てます。東仙坊、大外れかも!?」と会社に現れた。
奪い取るように読んで、唖然呆然、吃驚仰天、さぁ大変、顔面紅潮、猿よりも大反省。
「まさか?うそだろ!?」
東仙坊、あわててもう一度沈思黙考。
どうやら、この失踪事件(?)、想像したより複雑怪奇というか、生々しくベタベタのようらしい。
4月26日の報道に、
●スーパーで買った商品が菓子
●僅かな死角を突いたり、2つある外階段の途中で飛び降りたりすれば防犯カメラに写らない可能性
●マンションの敷地から出るには、壁を乗り越えたり植え込みを通ったりしなければならないが、その痕跡は発見できなかった
●事件当日と翌日が雨だったために、警察犬は臭気を辿れなかった
などという情報があり、大体自分のプロファイリング通りかな?と安心していたばかりだったから、まさに晴天の霹靂。
ただ、妹(便宜上プリンセス・ジェーンと書く)は、「神奈川県内の大学を卒業後、都内の広告関連会社に就職し、今年になり今の会社に転職した」とあったので、「東京に近いな!結構、都会暮らししているな?」ということは、多少、心にひっかかってはいた。
なぜなら、外部からの侵入者の犯行なら、脅迫状や脅迫電話がない以上、生命の危機があるのだから、いくら無能な(?)警察でも、拉致誘拐事件、大至急公開捜査をするに決まっている。おそらく、警察も、東仙坊と同じ見解なんだろうと高をくくっていた。
ところが、ところがである。
「週刊ポスト」に、プリンセス・ジェーンのことで、東仙坊、あんなに関心を持っていた、家庭環境の話が出てきて、目に瞬間凍結殺虫剤(使用禁止だっけ?)をかけられてしまった。
「週刊ポスト」によって、プリンセス・ジェーンについて新たに判明した事実(?)
●甲信越地方で小中高を卒業、神奈川県内の大学に進学
●英語が堪能、大学時代に半年間語学留学経験
●幼少期の呼び名は、「お姫様」
●3人姉妹の二女で、3人とも美人
●父親は、全国を飛び回っていて、ほとんど家に不在
●母親は、「体にいいから」と水を売って商売
●3人姉妹の面倒は、全部、祖母
●大学入学と同時に、三女と一緒に東京で、父親が借りた3LDKマンションに同居
●しばらくして、そこに長女(便宜上sisと書く)も加わり、3人で共同生活
●2005年、祖母死亡
●2006年、両親離婚
●マンションに父親が加わり、4人での共同生活
●2006年、年末、東京芝浦のベイエリアにある高級デザイナーズマンションで、なぜか一人暮らし(家賃が20万円以上)
●3ヶ月後、すぐそばの高層タワーマンション高層階に引っ越し(エントランスにフロント係が常駐、鍵はカードタイプ、2重オートロック)
●現在、実家(?)に暮らす三女が、「最後に姉と話したのは事件1週間前。犬の心配をしていたので、その話をした。最近は恋人もいなかったはず」と証言
誰もがこれを読んで驚くのは、この現場マンションに引っ越す前のプリンセス・ジェーンの豪華絢爛の一人暮らし振りだろう?
「なんだそれ!?」と感じるのは当たり前。
「そのパトロンとのもつれで、何かあったに決まっている」そう感じるのも無理はない。
でも、それだと、こんなに不可解で、違和感のある事件にならないのでは?
もちろん、この東仙坊も、十分それを頭に入れている。
それよりも何よりも、この中で、一番注目したのが、実は母親の商売。
「カラダにいいから」
「どんな病にも効く水」
思い出さないか?半年前ぐらいの変な事件を?
昨年10月、甲信越地方の長野県で、あるカルト宗教団体の中で、信者の1人を教祖の姉を含む別の信者21人で集団暴行死させた事件。
その教団は、不治の病が治ると宣伝し「紀○水」なるものを売っていたのを思い出さないか?
その事件の裁判が、ちょうど今行われているのを知っていたか?
これって、単なる偶然なのだろうか?
東仙坊、これとかなり深い関係があると、直感しているのだが、どうだろう?
もしかしたら、その21人の逮捕者の中に、このプリンセス・ジェーンの離婚した母親が?そこまで考えられるのだが…。
そうすると、この異常な報道規制が納得できないか?
このカルトの現教祖も、御代次様の幼少時代、「お姫様」と呼ばれていたという。
2002年、創始者である「大神様」がガンで死んで、一気に5,000人いた信者が激減し、昨年の事件で、さらに数百名に減っているという。
そして、プリンセス・ジェーンが妹と一緒に東京に出てきたのが、その2002年なのである。
そこまでのことを視野に入れ、新たにこの失踪事件(?)のプロファイリングをしてみたい。
■東仙坊プロファイリング 失踪事件(?)の全容-3
プリンセス・ジェーンの母親は、そのカルトの水売りに明け暮れていたはず。
おそらく父親は、そのカルトの営業マンとして、あるいは支部長として、全国を布教活動して飛び回っていたに違いない?
なぜなら、このカルトは、結婚も教祖が決める。
当然、子どもも、親も全員信者。
なにしろ、このカルト、信者に、「神社をやめれば命を落とす。地獄に落ちる。家族の1人が脱会すれば、家族全員が不幸になる。死ぬ」と脅迫する。
2002年、カルト創始者の死とともに、この家族に大きな変化が起きたのは確か。
プリンセス・ジェーンは、そんな暮らしに、嫌気がさしたのか、高校を卒業すると同時に、東京に出る。
それに同調した妹も、わざわざ東京の高校に進学する。
あるいは、娘たちの将来を心配し、教団に猜疑心を抱いた父親が呼びつけたのかも知れない。
あるいは、低迷する布教の手伝いを命令されたのかも知れない。
父親の借りた3LDKのマンションで、2人は暮らし始める。
プリンセス・ジェーンは、神奈川の大学に進学し、半年間語学留学までしている。
おそらくこの頃までは、姉妹は教団から、どこかの国の「喜び組」のような厚遇を受けていたのであろう。
sisは、長女らしく母親のもとで、カルトのために献身的に働いていたのだろう?
2005年、一生懸命にその水を飲んでいた(?)祖母(父親の母親?)が死んで、この父親は娘たちの脱会を本気で模索し始めたのだろう?
ましてや、自分の二女は教団の超目玉商品にされそうなのである。
2006年、父親は決意し布石を打つ?その秘密をネタに教団を脅迫するか、大金(横領金?)を支払ったのか、離婚通告を教団と母親にする?
ところで、プリンセス・ジェーンの高級マンション代を、では父親が払ったのか?
だから、セキュリティの高いマンションでかくまったのか?
ここが、今回の失踪の直接的原因だと、東仙坊、確信する。
まだ若く姫とまで呼ばれていた女性なのである。
プリンセス・ジェーンは、マインドコントロールがまだ完全に解けてなく、教団に甘えたに違いない。
ところが、信者減で青息吐息の教団の方も、必死。
信者の確保のために、奉納料のために、生贄(いけにえ)になることを強要したのである。
それで、プリンセス・ジェーンも初めて、目覚め、脱会を真剣に考え、父親に相談したのだ。
教団の「学びの人」という魔の役割から、我が娘を逃れさせ、命を助けるために、父親が綿密に計画を立て、教団が裁判で実刑まで下され、手一杯の時期を選び、sisと妹の協力を得て、実行したのがこの狂言の真相だと思わないか、どうだろう?
全てが鮮明になると思わないか?
だから、基本的には、2番目のThe worse version、姉妹共犯狂言が正解。ただし、協力者は父親。
もしかして、sisがまだ教団、母親の見張り役で、そんなsisを本当に欺いた可能性もゼロではないが…もちろん、その場合の変装は妹。
どちらにしても、これは“神隠し”ではなく、“神から隠れ”に違いない。
ただ、東仙坊、こうプロファリングして、凄く心配している。
英語が堪能なプリンセス・ジェーンは、今頃、とっくに海外にでも脱出して、無事なのではないか?と楽観しているが、sis、妹の身の安全を絶対に確保して欲しいと切に願っている。
それにしても、このカルト教団、かつてのparrot(おうむ)真理教のように、このうえなく異常。
警察は、徹底的にこのカルト教団への追求、糾弾を強化すべきである。
そして、この家族狂言は、命のためだと、理解して、許し、徹底的にあやふや(得意のはず?)にすべきである。
どちらにしても、コメントを頂いた方の「変装してまで偽装工作しなければならない理由は?」というご質問に、これならお答えになると思うが、どうだろう?
We much better keep in faith as far as this kind of cult should be alive(こんなカルト教団がある限り、真相は究明しないほうがいい)!
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