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甘ちゃんアマチュア探偵団

情報化が模倣犯罪、劇場型犯罪を助長しているなら、犯罪抑止、犯罪摘発も、精度の高い情報がすべて。このブログは、人間通を自負するコピーライター東仙坊が迅速な犯人検挙のために、人間的プロファイリングをするものである。

真実イチロー   歯牙なおヤッ-6

I was pleased, but on the other hand I gave it up(喜ぶ半面、諦めてもいた)!

東仙坊、盆と暮れが同時にきたように、ハシャイでいた。
あの防御率1点台のクローザーから、優勝直前で余裕のニューヨーク・ヤンキースの歴史的守護神から、ただ一人背番号42が許されたマリアーノ・リベラから、得意のカット・ボールをwalk-off homerun(サヨナラホームラン)を、イチローが打って、大興奮していた。
そして、イチローが素直に野球小僧になって、歓んでいるのを観て、顔をクシャクシャにして、笑って飛び跳ねていた。
「できるだけゆっくり回ろうと。だって初めてだしね。なかなかヤンキースの試合でね。その方がいいでしょう。もったいないじゃん」。
「いや~、なかなか忘れないでしょうね」。
「もうなんか勢いつけていったれ! 思うて。あそこ、右翼スタンドに打ってんだからそれを思ってたらいかないわね。まあ、カウントにもよるしね」。
「昨日があって今日がまたっていうのはね、それが一番なんですよね。で、なかなかそうは考えるものの、結果としては難しいことが多いですから。それが起きたわけですからね。そこが一番ですね」。
イチローの素直なコメントに、胸をときめかせていた。
その一方で、今シーズン、首位打者は、ジョー・マウアーにあげようと決めていた。
何でも欲張り過ぎはいけないと、自分を戒めていた。
今シーズンの最大の目標をクリアしたのだから、それでよしとすべきと納得していた。
実際、ジョー・マウアーは凄い。
今なお、3割7分台を維持してる。
それ以上に、イチローに対して、いいコメントをしていたから、カワイイ…ので許してあげたくなったからである。天才は、天才を知るのは本当かも…。
記録達成後、ドン・ワカマツ監督が言っていたように、イチローの偉業を誰よりも理解しているのが、アレックス・ロドリゲス、デレク・ジーター、タイ・カップ、マイケル・ヤングなどの現役の優秀な選手たちであり、ピート・ローズなどの歴代の天才バッターたちだと言い切っていた。
東仙坊、まさにその通りと、手を叩いていた。

さて、9年連続200本安打のイチローの真の偉業を、本物の「歯牙」とイチローの「歯牙」の裏に見つかる本音でお届する、第6回目は、記録達成翌日、愛犬一弓と一緒にインタビューに答えたイチロー自身の言葉。

※解放されたと言った真意は?
自分と向き合うのは当然。
そのうえ、会ったことも見たこともない過去の目に見えない人と向き合うこと。
それは、時として、許容量を超え、自分を縛ることになる。
いくら覚悟していることとはいえ、自分の状況が切迫してくると、いいパフォーマンスができなくなり、プレッシャーになる。
なぜなら、見てくれている人たちは、自分のチャレンジが全く届かないようならば、失望しつつも、諦めてくれるし、自分もそうできる。
しかし、絶対できそうなペースでいると、やるのが当然のように思い、期待の裏返しで、できなかったら失望するだけでなく、諦めてはくれない。
例え、自分が普段よりいい成績を残しても、納得してはくれないし、自分もそうなる。
退路は完全に断たれる。
それがいつのまにか自分を縛り始める。
メチャクチャ重圧になる。
その重圧から、やり遂げたことで、少なくともその重圧からは解放されたという意味。
★このコメントは、深い。
ほとんどメタフォジカルな世界である…。
東仙坊、危惧し続ける、イチローの視力。
あれだけサングラスをかけ続ければ、ますます悪くなってゆくに違いない。
事実、両眼とも視力は0.4。
それを類まれな動体視力で補っているというから、イチローの凄さがわかる。
そして、何よりも傑出しているのが、その知力。
この自己分析力、慧眼は、35歳の若者とは到底思えない。
これこそが、東仙坊、Ichigagaになった理由。
絶えず自分の魂と対峙する姿勢には、さすが真のサムライと敬服するしかない。
逃げることを恥とし、潔く「退路を断つ」勇気、そして、どこまでも自分の精神力と技術力で克服してゆく自己管理力と集中力には、驚嘆の念を禁じえない。
どこまでも真摯なイチローに、日本人の未来を、人間の魅力を感じているのは、東仙坊だけではあるまい。


※重圧の中でどんな気晴らしを?
みんなストイックであるということを誤解している。
バランス…。
それと反対な自分がいるから、オモシロい。
それこそが人間。
目に見えることだけ信じていたら、恐いし、つまらない。
他の人間を見るときも同じ、必ず反対な何かがあるから、オモシロい。
★これも、人間学の極致。
どんな人間でも、多面性を持ち、完璧ではない。
その強さの中で垣間見せる弱さに、本来の人間性が滲み出る。
いかにイチローが大好きな野球を仕事として捉えて、プロフェッショナルに徹しているかがわかる。
それだからこそ、イチローの偉業がより凄いのである。


※記録達成後どんなお祝いをしたか?
試合終了後、シアトルに帰ろうとしたら、飛行機トラブルで帰れなくなって、相方と急遽テキサスに泊ることになった。
夜遅かったので、レストランもバーも終わっていて、仕方なくミニバーのドリンクとスナックで、相方と2人で祝った。普段美味しくないスナック菓子がヤケに美味しかった。僕らとスナック菓子の縁を感じた。
そして、今までにやったことがない質素なお祝いが、かえって2人の記念になる気がした。
いつか後に凄くいい時間だったと思う気がする。
★ここにも、サムライ、イチローの精神性がよく出ている。
世の出来事は、何もかも儚くも美しいもの。
刹那刹那をどう捉えるかは、それぞれの心の持ちよう…。
いつも「もののあわれ」を感じ、淡々と受け入れていく日本人の美学をイチローは実践している。
東仙坊、一番感動したコメント。


I think Ichiro can give an impression to us simply because Ichiro is just a SAMURAI(イチローはサムライだからこそ、我々に感動をくれることができる)!
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東仙坊 

東仙坊 tohsenboh.jp
コピーライター歴三十有余年。人間通の東仙坊が、人間の弱気と恥ずかしい業が生む、情けなくてみっともない犯行を、徹底的に追及、究明。

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